海外では少し前に発売され、国内でも口コミで話題になっていた油を使わないノンオイルフライヤーがこの春、いよいよ日本にも登場します。 油を一切使わないため、カロリーが気になる健康志向の人にはうってつけの調理家電かもしれません。気になったので調査をかねて下調べしてみました。
◆注目のメーカーと商品
現在のところ、国内で販売されているものは①と③が4月~、海外モデルは個人輸入で①と②はいますぐにでも入手可能です。メーカー保証やサポートを考えると4月の発売開始を待って購入したほうがベストです。
※海外モデルは200Vなので、アダプターが必要です。国内モデルは100V対応。
①フィリップス ノンフライヤー(HD9220)
2013/4/22発売 希望小売価格29,800円(税込) 公式サイト
本体色:黒(海外でも白もあり、海外では名前はエアフライヤーとして販売)
電源電圧:AC100V 50/60Hz
消費電力:1425W
容量:2.2L/800g
本体サイズ(W*D*H):28.7*38.4*31.5cm
本体重量:7kg
電源コード長さ:85cm
付属物:レシプブック、取扱説明書
<ここがポイント!>
★80℃~200℃まで温度調整可能
★タイマー機能搭載(最大30分)で自動電源オフ
★設定温度に達したらランプでお知らせ(ランプで温度管理)
★エアフィルターが調理中のニオイを軽減
②T-FAL アクティフライ (Tefal ActiFry AL800040 Low Fat Electric Fryer)
2013年4月現在国内未発売 並行輸入品は入手可能
価格はUS$299.99だったのが発売後しばらくたっているので、今ではUS$199.99程度で購入可能。
公式サイト
③ティー・エム・ワイ エアフライヤー
2013/4/20発売 希望小売価格29,800円(税込)
電源:100V 50/60Hz
消費電力:1200W
本体サイズ:約3 0 0 ×370×300mm
本体重量:約6kg
付属品:取扱説明書、保証書
こちらの商品はデザイン微妙・・・・カラーリングが特にいただけない。^-^; T-FALの昔のホームベーカリーみたい。
国内メーカーにはもうちょっと頑張って欲しかったなぁ・・・・
◆仕組みは?
高温の空気を高速循環させて、油で揚げたように調理します。
フィリップスのノンフライヤーは最高200℃の熱風を高速・対流循環させて、食材に含まれる水蒸気と油分を使って調理することで、気になる脂肪分を最大80%までカット。 尚、温度は80℃~200℃までダイヤルで調整できます。
※参考動画 T-FAL
◆気になる味は・・・?
公式サイトにも記載されていますが、風味づけのために「大さじ半分の油を加えてください」とのこと。^-^;
油を使って揚げたものと同等の美味しさを期待するにはやはり望めない感じですが、健康のためと割り切って使う分にはよさそうです。
油分のおおそうな食材であれば比較的美味しく揚げることができるかもしれません。
参考までに、ヤマダ電機さんの口コミサイトでフィリップスのノンフライヤー国内プレス発表会時の記事がアップされています。実際に揚げたものの写真がありますが、ちょっと微妙・・・ こちら
◆気になる食感は?
食材の表面湿度を3%まで下げて、食材に含まれる油を利用し表面をサクサクに仕上げます。
高速に対流する熱風によって食材をまんべんなく調理することで揚げムラなどの失敗もなく、本体内で食材の油だけで調理を行うため旨味も栄養分も損なわないのもポイント。
◆気になる調理時間は・・・?
フィリップスの商品ではポテトは200℃で15-16分、から揚げは180℃で12-13分(事前余熱がない場合)。
国内メーカーのエアフライヤーでは公式サイトによるとから揚げで9分、ポテト9分、春巻き15分、フレンチトースト9分。こちらはおそらく余熱したうえでの計測表示だと思われます。
Actifryはポテトがマニュアルによると、余熱15分、加熱30-40分程度ですが、実際に使っている人によればその半分の時間程度とのこと。
消費電力や機能がほぼ同じなので、どの機種もそれほど差はないと考えられます。
※4/7追記
マツコデラックスの番組でもこのノンフライヤー取り上げられていましたが、タイマーのダイヤルがすごく回しづらそうでした。
◆気になる電気代は・・・?
消費電力は1200W~1425W。ドライヤーのターボドライ時がだいたい1000W程度ですので、それ以上の電力です。
とあるサイトで消費電力から試算してみると、1425Wの場合、1日1時間利用で31.35円、毎日だと941円。
◆気になるサイズは・・・?
重量、大きさは上記仕様通り。30センチ四方なので置き場所に困ります。常時設置しておかないと絶対に使わなくなりますので、この点をよく考える必要ありです。重量も米袋5kgより重いですし、出し入れ大変です。
今気づきましたが、昨年購入したパナのホームベーカリーとほぼ同じ重量です。
◆気になるメンテナンスは・・・?
揚げ物は油の処分も大変ですが、このノンフライヤーを使えばその手間も省けます。
またフィリップスのノンフライヤーは取り外して丸洗いすることが可能です。しかも食洗機対応の特殊コーディングがほどこされているので、手軽に食洗機で洗うことができます。
◆総括
国内外ふくめ、まだノンフライヤーの競合機種が少ないため値段が単機能のわりには高めの設定です。
また大きさも30センチ四方とそこそこあるため、よほど大きなキッチンスペースがないと難しいと思われます。
ホームベーカリー購入時に思いましたが、やはり日常的使うためにはキッチンにだしておいておけることが重要です。使うたびに出し入れでは面倒ですので、そのうち使わなくなってしまうでしょう。
サイズは家電調理器としては大き目ですが、大家族の揚げ物をこれ一台でまかなうには限界があるかもしれません。
フィリップスのものは全容量が2.2リットル(800g)とのことなので、小家族向けです。
ライバルは減塩・脱油効果ありの加熱水蒸気レンジでしょうか? 設置場所の問題もあるので複数機能をもつ日立やシャープのヘルシオなどといった最新のオーブンレンジと比較検討したほうがよいかもしれませんね。
また電気代もちょっと気になります。
デザインはフィリップスのノンフライヤーが丸みのあるポットっぽくてかわいい感じ。ただ国内向けは黒一色なのが残念。 キッチンにだしておくものだから、色とデザインは個人的には重要です。その意味ではT-FALのActifryの白は気になっていますが、今のところフィリップスの白モデル国内発売待ちです。
↓ フィリップスの白モデル。こちらを日本で発売すればよかったのに・・・ 何故?エントリーモデルが黒なのが謎。
※4/7追記 どうやらディノスでまずはホワイトモデルを先行?で発売するようです。 ただ私が欲しい↑の色合いではないようです。うーん、この色はないでしょ・・・・
※参考 T-FALとフィリップスの動画 Tefal Actifry Family vs Philips Airfryer – YouTube