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電子書籍リーダーを購入した理由

PRS-T2画面英語2

※写真はソニーの新型電子書籍リーダー「PRS-T2」

◆電子書籍との出会い

私が電子書籍に興味を持ったのは2004年の春に発売された「LIBRIe」というソニー初の電子書籍リーダーでした。
当時は実売価格4万円程度ということもあり、また購入できる本の数も少なかったこともあり、購入は見送りました。
しかし、どうしても増え続ける本(特に読んでしまった本や雑誌)をデジタル化したいという長年の気持ちとAmazonのKindleやiPhone発売をきっかけに電子書籍市場が米国を中心に一気に加速化したことをきっかけに、日本でも広まることを期待して(やや先行する気もしないではないですが)、ソニーが2010年12月に国内発売を開始したPRS-650の購入にふみきりました。 今から約2年前となります。

◆自炊派には最適なデバイス

電子書籍が普及するきっかけは、やはり広く読みたい本があるかどうか?ということになるかと思いますが、現状では海外のAmazon/Kindleで購入して読める本の数と比較すると、残念ながら日本においてはまだまだ黎明期であると言わざるを得ません。
今年こそは「電子書籍元年」だとマスコミに取り上げられるものの、ここ数年泣かず飛ばず。
2012年になると、楽天Koboに触発されてか、ようやく黒船AmazonがKindleを日本国内でも発売予定ということでサイトで告知をしたものの、早数か月が経ち、何の進展もないままです(2012年10月現在)。
その一方で、専用の電子書籍端末よりもiPadやGalaxy、NEXUS7、WindowsSurfaceなどのTabletが人気となり、スマフォが普及したことでアプリケーションの1つとしての電子書籍が注目されつつあるのが現状です。

肝心の電子書籍のほうはといえば、ようやく電子書籍フォーマットも統一化の動きはあるものの、各種端末で共通してすべて読めるようになりつつ進歩してきていますが、まだ動きは遅いです。
また新刊レベルでは米国では90%以上電子書籍化されることと比較すると、日本はわずかな比率にとどまり、まだまだ出版社が本腰をいれているような印象は受けません。

一方で、個人レベルでは安価になったスキャナーを使って大量の本をデジタル化することが可能になったことと、PDFやテキスト、MS WORDという汎用的なフォーマットがほぼどの電子書籍リーダーでも読むことができるため、環境が(自炊する限りにおいては)好転したと思います。
特に自分で本をスキャナーで読みこんで電子化する=自炊(じすい)するユーザーにとっては電子書籍リーダーは優れたガジェットです。

◆ソニーの電子書籍リーダー

前述のソニーの電子書籍リーダーLIBRIeはテキストもPDFも対応していなかったため、リーダーとして先行して発売したものの2007年5月に生産を終了し、電子書籍ストアであったTimebook Townもクローズすることになった経緯があります。

その意味ではソニーとしてはリベンジとしての国内投入だったといえますが、私が最終的にPRS-650を選択したのは、全世界で圧倒的なコンテンツを誇り、円高で安価になったKindleと比較しても、やはりソニーらしいデザインと質感で高級感が好みであった点と、汎用的なフォーマット(PDF、テキスト、MS WORD、ePUB)が読むことができて日本語対応している点、そしてメモリースティックだけではなく(ここがこれまでのダメなところ!)、普及しているSDカード対応しており大容量コンテンツを常にストックしておくことができる点でした。

PRS-650は内蔵メモリーが2GBしかないため、テキスト形式の本では公称1400冊程度いれておくことができますが、PDFファイルメインでの利用を考えていた私の場合は、2GBでは心もとないので追加で32GBのmicroSDHCを購入しスロット増設しています。これで残容量を気にすることなく使えるため、大変満足しています。(2010年12月現在で約5,000円程度でした) ↓ SONY Reader PRS-650 サンプルの日本語小説を表示させています。E Inkの画面は想像以上に文字が綺麗でみやすく、長時間読書するユーザーにとっても目にもやさしい電子書籍リーダーです。 
右側は新型PRS-T2の画面。
PRS-650PRS-T2ハリーポッター

◆私の電子書籍環境(現在と将来)

現在の私の電子書籍環境としては、

電子書籍リーダー
<専用機>
・SONY PRS-650 Touch Edition (日本国内発売バージョン) → 2011年12月売却
・SONY PRS-T2 Black → 2012年9月購入
<タブレット>
・iPad2(32GB)/NEW iPad(64GB)
・iPhone 5 with i文庫S(主に青空文庫、テキスト、PDF)、Comic Glass(主に漫画用)
<ゲーム機>
・PS VITA Readerアプリ → まず使わない・・・使勝手悪し
※今後購入予定として、NEXUS7(32GB)またはKindle Fire2、Xperia Tablet(32GB)。

◆デジタル化した本の格納先

・Buffalo NAS    LinkStation LS-WV2.0TL/R1 2010年秋購入
NAS

Webブラウザ経由だけではなく、iPhoneやAndroidからも専用アプリ(無料)、「WebAccess i」を使っていつでもデータをアップロード、ダウンロード可能です。
普段は読まない本のデータをNAS上で管理しておく、必要に応じてダウンロードして読書する環境を構築しています。

PRS-650やPRS-T2にはPC-USB経由で直接ファイルをメモリーカードにコピーする必要がありますが、iPhoneやiPadの場合はWebAccess iの機能であるメール送信機能を使ってファイラーアプリ「GoodReader」に読みたい本のデータをダウンロード → Open-in機能でi文庫SまたはComic Glassを呼び出し、ファイルを閲覧しています。

以前はDropboxというクラウドサービスの無料2GBを活用してiPhoneで読書環境を構築していましたが、管理する自炊ファイル数と容量が劇的に増えたこともあり、昨年秋にNASを購入するに至りました。
またitunesの音楽ファイルもこのサーバにいれて管理していますので、外出先で3G経由で音楽を視聴することができます(フォルダ単位、バックグラウンド再生可能)。

パーソナルクラウド構築は1つの選択肢だと思います。

テキストのコピーはできません。