興福寺国宝館 阿修羅像と見つめあえる贅沢な空間

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興福寺国宝館の阿修羅像

奈良に帰省した際に時間があったので、ぶらりと興福寺周辺を散歩してきました。
興福寺といえば、猿沢池からのぞむ五重塔が風情があって好みなのですが、夏になるとライトアップされて、より幻想的・情緒的な風景となります。

↓ 興福寺の五重塔が周囲の柳と一緒に水面に映る風景はとても美しく、奈良八景のひとつとなっています。
猿沢池と興福寺五重塔

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興福寺境内にある国宝の宝庫

興福寺境内には「興福寺国宝館」という施設があり、阿修羅像を含む数多くの国宝が展示されているスペースがあります。
その数、国宝40点、重要文化財19点が展示されており、 国内にある国宝仏像彫刻の実に17%が興福寺に存在しているのです。 圧倒的な存在をはなつのは中央に設置された5mを越える、「本尊千手観音菩薩」。
そして天平彫刻の傑作として名高い阿修羅像を含む乾漆八部衆立像(かんしつはちぶしゅうりゅうぞう)、金剛力士立像、板彫十二神将立像、十大弟子立像、天燈鬼像、竜燈鬼像、旧山田寺の仏頭など、日本史の教科書でみたことがある作品ばかり。

1959年の開館以来初めての内装リニューアルが行われ、2010年3月から一般公開されています。
奈良方面へいかれた際には、ぜひ訪れていただきたい場所です。

この国宝館、外からみれば、国宝が展示されているような雰囲気もない(失礼・・・)、大きな倉庫っぽい建物です。
国宝館の前はだったぴろいバス用駐車場があるので、なおさらです。
しかも平日ともなると、あまり人通りもなく、ぽつんと建っているので、何もしらなければ通り過ぎてしまうとは間違いないでしょう。
興福寺国宝館外

私が訪れた時は平日のお昼すぎだったのですが、館内はほとんど人がいませんでした(10人程度)。
館内はいってすぐ、興福寺南大門の金剛力士像の頭部が2つ展示されているのに圧倒・・・
ほぼ貸切状態ともいえる空間で、一番の目的である、「阿修羅像」が一番奥のスペースで待っていました。

ガラスの壁もなにもない、手を出せば届くほどの至近距離で阿修羅像をじっくり鑑賞することができます。
LEDによるライトアップも、何とも言えない雰囲気をかもしだしています。
阿修羅像の後ろにうつしだされる影もなんともいえません。
近くでじっくりお顔をみつめては、数メートル離れて全体を鑑賞。この繰り返し。実に贅沢な空間。

かつて、2009年に興福寺建立1300年記念ということで、上野の東京国立博物館に半世紀ぶりに展示された時はすごい混雑がニュースで報じられていたことを思い出しました。
しかし、なんだろう・・・・ここに来ればこんなに間近に阿修羅像を含む国宝を独占できる空間があるのに。
このためだけに、奈良に来るだけの価値は十分にあると私は思いました。
おすすめします。

【興福寺国宝館】
・拝観時間 9:00-17:00(入館は16:45まで) 年中無休
・拝観料 大人個人600円 学生(中学・高校生)500円、小人(小学生)200円
・国宝館・東金堂連帯共通券の場合は、それぞれ800円、600円、250円
こちらより拝観料割引あります。