
「Wi-Fiルーターを新しくしたいけど、いかにも通信機器という感じのデザインは部屋に置きたくない…。」
「せっかく買うなら、これから主流になる最新のWi-Fi 7対応モデルがいいな。」
「でも、ネットワーク設定って専門用語が多くて、自分でできるか不安だ…。」
もし、ルーター選びで一つでもこう感じたことがあるなら、TP-Linkの「Deco BE22」は、まさにそんな悩みを解決する製品かもしれません。
本レビュー記事では、「Deco BE22」があなたのWi-Fi環境をどう変えてくれるのか、外観デザインから実際の通信性能まで、あらゆる角度から徹底検証します。
※PR記事:本記事はティーピーリンクジャパン株式会社から商品を提供いただき、実際の居住環境にて個人的に使ってみた感想を中心にレビューをしています。
「Deco BE22」の製品概要
注目のポイント

こんな人におすすめ
製品仕様について
公式サイト(製品仕様) Deco BE22
製品名 | Deco BE22(2パック) |
メーカー | TP-Link |
本体サイズ | 150 × 150 × 62mm |
無線通信規格 | Wi-Fi 7
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Wi-Fi速度 | BE3600
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Wi-Fi性能 | デュアルバンド、OFDMA、4ストリーム |
アンテナ数 | 高性能アンテナ×4(内蔵) |
動作モード |
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有線WAN/LANポート | 1.0Gbps WAN/LANポート×2 ※WAN/LAN自動判別(各Decoユニット) |
Wi-Fiセキュリティ | WPA-Personal、WPA2-Personal、WPA3-Personal |
ネットワークセキュリティ | セキュリティ・ペアレンタルコントロール機能「HomeShield」対応(詳細) |
VPNサーバ・クライアント |
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メッシュWi-Fi | 対応(AIメッシュ) |
同時接続台数 | 150台以上 |
ルーター管理 | Decoアプリ ※Android版のDecoアプリver 3.0以降はAndroid 5.0以降にのみ対応 |
パッケージ内容(2パック) |
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※「Deco BE22」は環境に配慮したフラストレーションフリーパッケージ(FFP)で、Amazong限定パッケージとなっています。


「Deco BE22」の製品レビュー
外観:インテリアに調和するミニマルデザイン

Wi-Fiルーターも、もはやインテリアの一部です。
「Deco BE22」は、その考えを体現したような、ミニマルで美しいデザインが特徴です。
従来のDecoシリーズは主に円筒形で存在感のあるデザインでしたが、Deco BE22本体はフラットで丸みを帯びた形状で、直径15cmサイズ。

手のひらサイズ

まさに手のひらにのるほどのコンパクトさで、一般的なルーターと比較しても非常に小型です。
このコンパクトさにより、リビングのサイドテーブルや書斎の本棚、寝室のチェストなど、設置場所を選びません。
部屋の雰囲気を損なうことなく、まるで小さなオブジェのように自然に溶け込み、さりげなく快適なWi-Fi環境を整えることができるでしょう。
また、本体はマットなホワイトカラーで、派手な装飾を一切排除したミニマルデザインです。そのため主張しすぎず、和室からモダンな空間まであらゆる空間に調和します。

小型ならではの気になる熱対策ですが、ファンレス設計でありながらも、底面には通気孔があり、排熱対策もきっちりされています。
ほんのりと温かくなる程度です。

本体の背面には、AC電源ポートと1GbpsのWAN/LANポート(自動判別)を2つ搭載。
その他、Wi-Fiルーターとスマートフォンやプリンターなどの機器をパスワード入力なしで簡単に接続するための「WPS」ボタンが配置。
NASを構築できるUSBポートがない点が惜しまれますが、LANポートはハブの増設でカバーできます。
拡張性については、コンパクトさとのトレードオフになるので仕方ないかもしれません。
もし、1Gbps以上の回線を契約している方やより高速なマルチギガビット接続を求める方、拡張用のUSBポートなどを求める方は、Deco BE25(2.5GbpsDeco対応)やDeco 上位モデル(Deco BE65等)も選択肢になるでしょう。
設置:Decoアプリで簡単設定、追加も楽々
「Deco BE22」はDecoシリーズ共通のスマートフォン用アプリ「TP-Link Deco」を使って機器の各種設定をおこなうことができます(スマホ必須)。
Decoシリーズでの特長の1つでもあるのが、この専用アプリです。
これまでのバージョンアップでよりユーザーフレンドリーになり、非常にわかりやすいインターフェイスです。初心者でもガイダンスに従って迷うことなく設置することができます。
1台目を設置した後は、2台目は電源をいれるだけで自動で追加されるので、手間がかかりません。

Decoシリーズは最大10台まで同じネットワーク環境に接続できますが、すでに構築しているDecoのネットワーク環境に新しくDecoを追加することができます。
こちらのケースでは、既存のDeco BE65(現在のわが家のネットワーク環境)のメッシュWi-Fi網にDeco BE22を追加しています。


また、セキュリティ面でも「Deco BE22」は最新セキュリティ規格「WPA3」に対応していますが、さらに標準搭載されている「TP-Link HomeShield」を使うことで安全性を高めることができます。
無料のベーシックプランの場合、QoS帯域制御や保護者制限、コンテンツブロック機能など、Decoアプリ内の設定でセキュリティレベルを高めることができます。
性能:Wi-Fi7(デュアルバンド)×メッシュWi-Fi
Wi-Fi7(デュアルバンド)で高速・低遅延な通信

「Deco BE22」は、最新の無線通信規格であるWi-Fi7に対応しています。
ただし、Wi-Fi7の特長の1つである6GHz(近距離に強い高速無線通信帯域)・320MHzのチャネル幅には対応していないデュアルバンドです。
とはいえ、2.4GHzと5GHzをあわせて合計3.6Gbps(5GHz:2882Mbps +2.4GHz:688Mbps)の高速通信を実現しています。
さらに、Wi-Fi7の技術的進化であるMLO(Multi-Link Operation)機能に対応しているので、複数の周波数帯域やチャネル幅を束ねて同時に活用することができ、高いスループットと低遅延な通信環境をつくることができます。
パフォーマンステスト(カバレッジと通信速度)Deco単体❶
ここでは「Deco BE22」の実力をはかるため、以下設置環境下にて、単体での通信パフォーマンスとWi-Fiカバレッジを評価してみました。
接続デバイスはWi-Fi7に対応したiPhone16 Proです。


Deco BE22単体では近接距離は問題ないパフォーマンスですが、住環境のすみずみまで電波が届かず、ルーターから最も離れた場所では通信速度もでていないことがわかります。
パフォーマンステスト(カバレッジと通信速度)Deco2台❷
次に「Deco BE22」2台をつかってメッシュWi-Fiを構築して、同じように検証してみました。
「Deco BE22」には広範囲に無線ネットワークを拡張する「メッシュWi-Fi」システムを搭載しています。

メッシュWi-Fiには以下のような特長があります。
つまり、メッシュWi-Fiを使うことで、親機から離れた部屋や異なる階など、家の中で電波が届きづらいところでも、Wi-Fi電波がすみずみまで広がって、安定したネットワーク環境を構築することができるのです。

さらに、「Deco BE22」には、このメッシュWi-Fiに独自のAIアルゴリズム(AIメッシュ機能)を実装することで、スマートアンテナとしてより賢くなっています。
AIメッシュ機能により、一度設置すれば、ユーザー側で特に意識することなく、DecoのAIがユーザーの利用環境や利用機器、利用状況などをモニタリングして、自動的に無線が届きやすくなるように「最適化」します。
「Deco BE22」最大の特長である、AIメッシュWi-Fi網におけるパフォーマンステスト結果がこちら。
※2台目の追加したDecoは有線にてマルチメディアコンセントに接続し、イーサネットバックホールの構成にしています。


「Deco BE22」単体時よりは、Wi-Fiのカバレッジが広がり(緑の領域)、先ほどの単体でスピードがでなかった左下の領域でも、通信速度やレンテンシーも大きく改善していることがわかります。
一方、わが家の環境では鉄骨で壁面やドアが多数あることもあり、中央部分ではややWi-Fiが弱い(黄色の領域)結果となりました。
ご参考までに、わが家では現在Deco上位モデルの「Deco BE65」によるトライバンドメッシュWi-Fiで運用しており、こちらでは居住空間全体をカバーすることができています。
Wi-Fi 7を体験できる、デザインも優秀なコスパ最強メッシュWi-Fiルーター

TP-Linkの「Deco BE22」は、最新規格のWi-Fi 7の超高速通信と低遅延を手の届きやすい価格で実現した、コストパフォーマンスに優れたメッシュWi-Fiシステムです。
コンパクトな筐体は無線LANルーターを目立たせたくない方にとって嬉しいポイントで、どんなインテリアにもなじむデザイン性の高さも魅力です。
また、アプリを使った簡単なセットアップも可能なので、Wi-Fi環境のアップグレードを検討している方や、将来を見据えてWi-Fi 7を導入したい方にとって、間違いなく魅力的な選択肢となるでしょう。
マルチギガビットポートが欲しい方は、2.5GbpsのWAN/LANに対応したこちらのモデルもあります。