留守時のご自宅やペットの状況を外出先からモニタリングしたり、遠く離れて住むご両親の様子を見守るために、ネットワークカメラを導入したいと考えたことはないでしょうか?
ネットワークカメラはカメラで撮影した映像をスマホやパソコンでリアルタイムで遠隔地から監視したり、操作することができる高機能なカメラです。
最近では「スマートホーム」に対応した手軽に導入できるモデルが多数ラインナップされていますが、今回、TP-Link初のIP66対応で屋外でも使える「Tapo C310」をレビューします。
わが家ではすでに室内用にTapoシリーズのパンチルトネットワークWi-Fiカメラ「Tapo C200」を使っていますが、屋外用に「Tapo C310」を追加導入。
同じスマホのアプリでまとめて管理ができるネットワークカメラとして重宝しています。
「TP-Link Tapo C310」の概要
一押し!個人的に注目したポイント
- 高画質(300万画素・2K録画可能)
- IP66防水防塵対応で屋外で使える
- 安心安全、豊富なセキュリティ機能
- 最大300時間ローカル録画できる
- スマホで複数カメラを管理できる
「Tapo C310」の仕様をチェック
商品名 | Tapo C310(型番:TAPOC310) |
メーカー | TP-Link |
無線規格 | IEEE 802.11b/g/n, 2.4 GHz, 2T2R |
動画圧縮規格 | H.264 |
フレームレート | 15fps |
ビデオストリーミング | 3MP |
レンズ | F/NO:2.2;焦点距離:3.89mm |
カメラ視野角 | 撮影範囲104° |
カメラ解像度 | 3MP(2304×1296px) |
ナイトビジョン | 850 nm IR LED(最大約30m) |
音声通話機能 | 双方向通信(内蔵マイク&スピーカー) |
アダプタ入力 | 100–240VAC, 50/60Hz, 0.3A/アダプタ出力:9.0V, 0.6A(DC電源) |
製品サイズ(プラグ含む) | 142.3×103.4×64.3mm(幅×奥行き×高さ) 電源アダプターケーブル長:約3m |
同梱物 | Tapo C310、電源アダプター、取り付け用テンプレート、アンカー&ネジ、防水シール、防水ケーブルアタッチメント、かんたん設定ガイド |
製品保証期間 | 3年間 |
「TP-Link Tapo C310」のレビュー
解像度:高画質300万画素・2K録画可能
ネットワークカメラを選ぶ上で大切なポイントの1つが「高画質」であること。「Tapo C310」は300万画素(2304×1296ピクセル)と高解像度、15fpsのH.264圧縮で2K映像を録画します。
200万画素レベルでハイビジョン、400万画素で4Kレベルの画質ですのでちょうどその中間の2K(300万画素)で、一般的にこのレンジに入っていれば十分防犯レベルで使える画質といえます。
録画できる映像は2Kレベルですが、当然ながら映像を表示するデバイスのディスプレイの解像度に依存するので注意しましょう。
設置性:IP66防水・有線無線LAN対応で自由度高い
IP66対応で屋外でも安心設置
「Tapo C310」の本体サイズは142.3×103.4×64.3mm(幅×奥行×高さ)。
軽量且つ省スペース設計ながら、IP66対応と「台風などの激しい雨でも浸水の恐れがない防水仕様」なので雨に濡れる屋外にも設置可能です。
ただし、壁等に穴を開けてネジで固定して設置するカメラのため、平面等に据え置きでの利用はできません。
戸建ての場合であれば壁に穴をあけることは容易かもしれませんが、賃貸だったりマンションなどの場合は共有部分になるため取付には注意が必要です。
そんな時は配管ポールなどに傷をつけることなく取り付けることができるブラケットを使いましょう。
ネットワーク接続は有線・無線LANに対応
ネットワークへの接続も有線LANポートと無線による接続に対応しているので、自宅環境にあわせて選ぶことができます。
個人的には配線手間のいらない無線での接続がおすすめ。TP-Linkの無線ルーター(メッシュWi-Fi)であれば、広域に安定した無線LAN環境を構築することができるので、セキュリティカメラの2K映像もばっちり。
本体への電源供給はPoE未対応のため、LANケーブルから電力を供給できませんが、付属のACアダプターをつかってコンセントから電源をとる仕様です。
ケーブルの長さも3mありますが、もし万が一足りない場合は別途アダプタ延長コードを購入することで大丈夫。
付属の防水シールやケーブルアタッチメントを使うことで、しっかり防水対策をとることができます。
参考 【Tapo C310】防水ケーブルアタッチメントの取り付け方法
稼働領域広く、アングルも自由自在
本体の稼働領域も広く、カメラの台座にある部分でカメラ本体を0°~360°自由に調整でき、壁に対して0°~70°の角度で調整することができます。
カメラ視野角も撮影範囲104°もあるので、アングル調整とあわせて監視したいエリアを確実にカバーします。
機能性:安心安全のセキュリティ
ナイトビジョンで30m先まで検知
夜間は30m先まで捉えられる850nmのナイトビジョンモードに切り替え可能です。
実際に撮影した昼間と夜間でのカメラ映像のスクリーンショットがこちら。
左側から「Tapo C310」の日中モード、おやすみモード(ナイトビジョン使用)、同じ時間帯でiPhone SE2で撮影した画像です。
※iPhone SE2上で録画映像をキャプチャーした画像(iPhone SE2解像度:750 x 1,334px)です。実際に録画した2K映像(2304×1296px)よりは表示デバイスの画質に依存するため、画質が悪くなっている点はご了承を。
ナイトビジョンモードが暗がりの中でもはっきりと物体を捉えていることがわかります。
動作検知・通知機能
カメラでとらえた不審者の動作検知をトリガーとしたアプリへの通知や録画(本体内蔵MicroSDカードへの記録)もできます。
※録画用のmicroSDカードは別売りです。
アラート機能
内蔵ライトとスピーカーの効果音によって、不審な来訪者を警告できるアラート機能も利用可能です。
アラート音は2種類から選ぶことができる他、アラート音のオン・オフも設定できます(音量調整不可)。
実際アラート音はかなり大きな音で威嚇効果も十分ありますが、深夜の住宅街だと逆に迷惑になるかしれませんので、普段はオフにしておき、スマホへの通知がおすすめ。
双方向通信機能
スマホのアプリを使えば、カメラ本体にある内蔵カメラとマイクをつかって、離れた場所からでもカメラと双方向のコミュニケーション可能です。
大音量のアラートは切っておいて、通知がきたら映像をリアルタイムで確認しつつ、声をかけるなど対応するといった使い方ができます。
ローカル録画機能
録画映像はカメラ本体の底面にあるスロットにMicro SDカードを挿入しておけば、常時録画されるので安心です。
録画する時間帯はお好みでスケジュール調整も可能。
例えば自宅不在時の昼間や就寝時間のみ録画するなど、アプリでいつでもリモートで設定を変更することができます。
最大128GBまでのMicro SDカードに対応し、連続で約300時間(約12日間分)の映像を記録します。
録画データの暗号化には標準のAES128ビット暗号化とSSL/TLSを採用しているので、安全性もばっちり。
またメーカーサポート外ですが、サードパティ製のONVIFプロトコル (Profile S) に対応したNVRやNASに映像を保存することもできるようです。
知識のあるかたはこちらをご参照ください。
将来的には同社のKasaカメラで提供されているようなクラウドサービスも計画されているようですが、現時点では未対応です。
利便性:アプリで一括管理・拡張性あり
「Tapo C310」はTapoシリーズ同様に、スマホ用アプリケーション「TP-Link Tapo」を使えば、誰でも簡単に初期設定から設定したカメラを遠隔からリアルタイムに映像で監視したり、録画した映像を視聴することができます。
スマートフォン用アプリはこちら。
スマホのアプリは直感的に使えるようになっています。
Tapo C310に限らず、Tapoシリーズのカメラとアプリを使えば、
- 1画面で最大4台同時に視聴可能
- ライブビューのカメラとして最大32台登録可能
- 家族みんなの複数のデバイスでカメラを視聴可能
と複数台を一元管理できるだけではなく、家族みんなのスマホにいれたアプリからも監視することができるのがポイント。
※2020年12月現在:最大3人同時視聴可能
Tapoシリーズのカメラであれば、屋外ではこの「Tapo C310」、屋内では「Tapo C200」などを設置することで、まとめて管理できるのがよいですね。
カメラ以外にも、スマートプラグ(Tapo P105)もまとめて管理できるので、Alexa連携含めて自宅をIoT化したい方にはオススメのシリーズです。
スマホで安心安全を一括管理できる、コスパ抜群の見守りカメラ「Tapo C310」
TP-Linkの「Tapo C310」は、低価格ながら300万画素と高解像度、2K録画可能な防水対応の屋外ネットワークカメラです。
Tapoシリーズの家庭用ネットワークカメラを組み合わせることで、屋内・屋外すべてを監視することもできます。
拡張性も高く、最大32台までカメラをアプリに登録できるので、最初はミニマム構成で設置して、後からカメラを増設することも可能です。
また使い勝手のよいスマホの専用アプリを使えば、追加料金を支払うことなく、家族みんなで設置した複数のカメラを一元管理でき、室内のペットの様子や屋外駐車スペースの監視までまとめて外出先からもチェックできるようになるので利便性も高いカメラといえるでしょう。
セッティングもスマホのアプリのガイダンスに従えば、初心者でも簡単に設定できるのもよいですね。
使いやすくてコストパフォーマンスが優れたネットワークカメラとして、これから導入を検討されている方にはぜひおすすめしたい製品です。
この機能でついにここまで安くなったかと驚きを隠せません。